① 型紙を描く
まず、薄い紙に型紙を描きます。
初心者の方は、テディベアの本を買って来て型紙を写すのが手っ取り早いです。
薄い紙に描いた型紙を、厚紙に貼り付けて切り抜き、厚手の型紙を作ります。
そうすることで、生地への転写がしやすくなります。
テディベアの本を買った人はあえてこのページを見ることもないでしょうから、
ここでは自分で描く簡単な型紙の描き方を紹介します。
今回ご紹介するベアのパーツは、8つに分かれています。
右側・左側と書いてあるものは、生地に型紙を写す時に、
型紙の表面と裏面を使って写します。
- 頭側面 (右側・左側) 2枚
- 頭中央 1枚
- 耳 (右側裏表・左側裏表) 4枚
- 体 (右側・左側) 2枚
- 手 (右側・左側) 2枚
- 手の平 (右側・左側) 別布2枚
- 足 (右側・左側) 2枚
- 足の裏 (右側・左側) 別布2枚
<注意点>
☆ 黄色の点線は返し口です。縫う時に縫い残し、ひっくり返して綿を入れて綴じます。
☆ 黒い丸はジョイント付け位置です。型紙に穴をあけます。
☆ 矢印は、毛並みの向きです。
1・2 頭は、赤い点線の部分が合体するので、同じ長さになるようにします。
この時、合印をつけておくと縫いやすくなります。これは他のパーツも同様です。
頭中央は左右対称に書きます。紙を縦半分に折って、2枚一緒に切ると左右対称になります。
4 体のてっぺんに頭付け位置を書きます。
5・6 手は、左右対称に書いてから、手の平を切り取ります。
7・8 足も左右対称です。青い点線の部分が合体するので、長さを同じにします。
② 生地に型紙を写して裁断する
注意するべき点は、毛並みの向きです。
生地の裏側を上にして型紙を置くわけですが、型紙の矢印の方向が毛先になるようにします。
ボールペンなどのペンで型紙のとおりに生地に書き写します。
この時、型紙の裏表と必要枚数に気をつけましょう。
合印やジョイント付け位地、返し口の印も忘れずにつけておきます。
手の平と足の裏はフェルトなどの別布で作ります。
縫い代を7~8ミリぐらいつけて(目分量で大丈夫です)、生地を裁断します。
縫い代の毛は縫う時に邪魔になるので、カットしておきます。
③ 縫い合わせる
さて、ここからいよいよベアの形が出来ていきますよ。
生地を中表に合わせ、細かく半返し縫いで縫っていきます。
生地の毛足が長い場合は、毛足を本体側に押し込みながら、
1針ずつぎゅっと引き締めて縫うときれいに仕上がります。
頭は、側面どうしのあご下から鼻先までをまず縫い、
次に右側面と頭中央の右側、左側面と頭中央の左側の
鼻先から頭上を通って首までのラインを縫います。
手は手首の部分の生地とフェルトを縫い合わせてから、
半分に折って返し口を残して縫います。
足は足先から返し口までを縫い合わせてから、
足裏のフェルトを合印を合わせながら縫います。
どのパーツも、縫い終わったら返し口から表に返します。
この時、医療用のピンセットを使うと、簡単にひっくり返せます。
④ 顔を作る
頭にぎゅぎゅっと硬めに綿を詰め込んでから首の返し口に
ジョイントを差し込み、ぐし縫いしてしっかり閉じます。
鼻先の毛をカットします。
待ち針で耳を頭にとめて左右の位置を確認し、
まつり縫いで縫い付けます。
鼻と口を刺繍します。
鼻はふっくらと丸みをもたせるとかわいらしく仕上がります。
ジョイントの横から針を入れて、目玉を付けます。
この時、糸をぎゅっと引き締めると、
目がくぼんでいい感じの顔になります。
⑤ 手足にジョイントを入れる
手足の先にペレットと綿を詰め込み、腕・足のジョイント付け位置に
市販のジョイントを差し込みます。
プラスチックジョイントとハードボードジョイントがありますが、
どちらでもかまいません。
写真はハードボードジョイントです。
ジョイントの上から綿を適量詰めて、返し口をとじます。
⑥ 組み立て
各パーツがこんなふうに完成したら、仕上げに入ります。
頭・手・足のジョイントを胴体のジョイント付け位置に差込み、
返し口から指を突っ込んでジョイントします。
市販のジョイントの説明書を見ながら付けてください。
出来上がり~!!
毛足の長いベアの場合は、ここで無駄な毛をちょきちょき散髪して
好みのベアに整えます。
「こんなんじゃ、わからん!!一から手取り足取り教えてくれ!!」という初心者の方・・・
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